そらとぶアザラシ

とあるWEBエンジニアの日誌

ブルーピリオドは元気になれて良いぞ ~12巻まで読みました~

昨日、ブログを書いた時点では、ちょっとずつ読むつもりだったんだ。2巻まで読んで、また週末に2巻ずつ買おうって、思ってたんだ。でもユカちゃんが予備校にこなくなっちゃって、ユカちゃん推しなので気になって気になってユカちゃんの行方を追いかけてたら…12巻になっていた…。

6巻までで大学受験編、その先は大学生編、今は大学2年生。着々と進んでいく八虎の人生だけど、絵という答えのないものだけあって、段をのぼってもまた壁、段をのぼってもまた壁なのが、応援したくもなるし、なんだかいろんなものに通じる気がして、ああこれってアレにも似てるな、って思う。

ユカちゃんの行方を気になりつつ、八虎を応援してたら、あっという間に12巻だった。ブルーピリオドはすごい、構成が上手いなと思って、やった!!おめでとう!!!って思わせた後に、がんばって…!って思わせる。

ブルーピリオドは1巻からずっと、根底に『好きで努力家は最強』があるのだけど、その後ろで『努力の方向って人によって違うよね』って話や、『何が好きなのかって正確につかみとるのって難しいよね』ってことが、いろんな形で、上手く綴られていると思う。『好き』でも好きにさらに具体性があって、桑名ちゃんみたいに『芸術が好き』でも、『芸術の中でも、特に造形の方が好き』みたいなのは、色々やってみないとわからない。色々やってみないとわからないっていうのは、『いくら時間を投下しても苦痛じゃない』っていうのが必要で、結局『好きで努力家は最強』が根底になる。私はこの作品の変わらない根底のメッセージが、すごい好きだな、と思う。

12巻の大学生編では『受験はある程度正解があるけど、作品づくりって何だっけ?』みたいなのが1年、2年と、八虎は悩み続けていく。実際、『上手』と『魅力がある』ことが違うのは、絵以外でも、いろんな人が感じることだと思う。『上手』は努力の方向性が見えやすい。でも、魅力がある、って本当人それぞれで、何を伝えたいか?なんて、そんな簡単に思いつかない。今後の八虎はどうなってくんだろ、って思いながら次の巻を楽しみにしてる。展示も行こうと思う。楽しみだ。

そういえばせたすけくんもだけど、八虎の『成績がいい』設定はずっと生かされてるのはいいな、と思う。『八虎!またいい子になってる!!気づいて〜〜!』ってずっとはらはら見守ってるの楽しい。ブルーピリオドはいいぞ。