村上春樹をはじめて読んだのは中学生くらいのころ、海辺のカフカが発売したばかりのころに読んで、なんだかふしぎな余韻の残る小説だなあ、と思って、それ以来なんとなく、村上春樹を読まなかったんです。
ときは10年以上過ぎて、たまには著名な作品でも読んでみるか、と手に取ったノルウェイの森。なんか有名だし、なんとか賞も毎年とるとるって言われてるし、きっと面白いんだろうと思ったんですが、私には向いてない作品でした。根本的に主人公が合わないし、主人公の住む世界が合わないので、たぶんこれを楽しめる日はこないんじゃないかな…。
文章自体はすごい平易で読みやすかった。ノルウェイの森ってまあ長いと思うんですけど、昼休憩1回で読めるくらいには読みやすかった。
でも面白かったかっていうとうーんって感じで、主人公が魅力的には思えなかったので、主人公に抱かれたがる女みんな理解できないというか、なんか出会う女出会う女みんな主人公に抱かれたがるので最後まではてなであった…なんか主人公が緑に感じる感情もハテって感じだったし、直子の展開だけは理解するにしても、ハツミさんと緑の展開はよくわからんというか…特にハツミさんはよくわからん。
ただジェネレーションギャップなのかなあという気もして。
舞台は1960年代後半で、学生運動もあったし、『女がしっかり勉強すると下品だといわれるのよね』みたいな話もあったし。多分きっと今よりずっと女性は男性と結婚して生きていくものみたいな価値観があって、だからこういう展開になるのかなーと思うことにしました。
あと突撃隊の存在も謎なんですよね。どの女性にも彼のエピソードで笑う描写がされてますが、彼のエピソードが笑えるものには私には到底思えなかったので、なんかそこから登場人物たちへのわからなさがはじまってる気がします…。
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なんかあんま好きなジャンルってわかんないんですよね。
この作家さんの本全部読みたいって思える作家さんに出会えるといいんだけどなー今年の目標好きな作家さんを1人増やすにします!