そらとぶアザラシ

とあるWEBエンジニアの日誌

Fediverseと過ごした1年弱の話 - 居心地の良いインターネットを模索するということ -

この記事は Fediverse Advent Calendar 2023 および あざらしいっぴき Advent Calendar 2023 の9日目の記事です。

 

あれは忘れもしない2023年1月13日(金)、昼休みに手癖で開いたTweetbotがTLを読み込まなかった。まあ、夜になったらなおるかな、と思って、昼休みは別のことをして過ごした。Tweetbotが新しいTLを読み込むことは二度となかった。

 

幸いにも金曜だったので土日のうちに代替SNSを探し、Fediverseってやつがあるらしい、ってことを知った。なぜか2022年11月に作成したアカウントがあったのでそれを整備した。

そんな感じで始まったFediverse生活。今ではすっかり、Xは週に2~3回見る程度になり、Fediverseは1日に10回以上見る生活を送っています。

 

が、Fedibirdでいくぞ!と決断できるまで、かなり使い方を模索したので、そんな人の模索振り返り。

 

 

LTLのあるサーバーを試してみる

最初に登録したFedibirdはLTLがなかったので、引っ越し機能を使ってLTLがあるサーバーにいってみる&LTLがあるサーバーに新規登録もしてみました。

結論からいうと『私にはLTLは向いてない』でした。

1つのサーバーは連夜LTLで真面目な話題がされていたので呑気なツイートがしづらくて、結局Fedibirdに戻りました。
もう1つのサーバーは私の好きなジャンルsage相手の好きなジャンルageな投稿を見て、空間として拒否感が湧いてしまったので離れました。
ミュートすればいいじゃんと思うかもしれないのですが、ミュートしてもLTLの空中リプの文脈が欠落するので存在を感じるんですよね…。

自分は繊細な人間なのだなあと再確認しつつ、インターネットでまでしんどい空間にがんばっている必要はないよね!と言って現在はFedibirdにてHTL引きこもりをしています。

※念のため記載しておきますが、単純に『複数アカウントを保つのが面倒になっただけ』で顔を出さなくなったサーバーの方が多いです。LTLがある全サーバーでしんどい思いをしたとかではないです。TLの住人を私自身でコントロールできるHTLの方が気楽なだけで…。

 

自鯖を建ててみる

VPSを借りてCalckey,めいどるふぃんのおひとりさまサーバーを建ててみたりもしました。

こちらも結論からいうと『私にはサーバー管理は向いてない』でした。

自鯖自体は楽しかったのですが、どちらも謎のエラーに対処するのがめんどくさくなって軽率に爆破しました。多分最低スペックで借りてたのでメモリ不足だと思うんですが、それをどうにかするのもめんどくさーい爆破爆破!って感じでした。(ちゃんと410 Goneにはしました!!)

管理を続けられてる人はすごいなあと思います。

ただ、自分のドメインがついたアカウント自体には憧れがあるので、いつかホスティングサービスを使ってまた自鯖を建てる日は来るかもしれません。

 

Misskey/Firefishを使ってみる

FedibirdはMastodonベースですが、Misskey, Firefishのサーバーにも入ってみました。どちらも見た目がかわいらしいし、最近はアイコンデコレーションもできてかわいいな~と思います。

でもFedibirdを離れようと思うほどに良いわけでもないので、これからもFedibirdでいいかな、と思います。Misskey, Firefish、なんか色々機能あるので使いこなせば便利なんでしょうけど、私は投稿と絵文字リアクションができればいいので…。

 

そして今

FedibirdでHTLを謳歌しつつ、ハッシュタグフォローも使いつつ、生きております。

他にも何個か定期的に利用するアカウントはありますが、毎日確認してるのはFedibirdのみです。

 

ただ、Fedibird以外にもX、threads、note、はてなブログブクログ、しずかなインターネット、色々なところに投稿しています。人によってはこれを自我の分散と呼ぶようですが、私はこの生活の方が自分にマッチしてる気がします。Twitterだけの頃はなんか、しんどかった…。

 

自分の居心地の良いインターネットを模索するということ

この1年は『自分の居心地の良いインターネットを模索する年だった』と思います。

模索の旅のきっかけはTwitterの崩壊でしたが、今まではTwitter一強だったからなんとなーくTwitterを使い続けていたし、なんかそれに疑問を感じてもいませんでした。フォロー層にもよりますが、Twitterはなんか『大した人間でいないといけない』と思わせるとこでした。しんどいとは思ってなかったですけど、なんか、『私が居たいところってそうじゃなかったな』って感じです。今だから思うことですけど。

Fediverseにきて、久しぶりに『単純に文を投稿するのが好きだから、インターネットに文を投稿している』人たちに出会った気がします。私もそっちが好きだな、と思ったので、こっちに居ます。楽しいよね、文書くの。書いてる時点で楽しいけど、人に見てもらえるともっと楽しい。

でもやっぱり『このアカウントの人格的に投稿しづらい』って時とか『この類の投稿はまとめておきたいな』って時もあって、だからブクログとか、はてなブログで話題専用のブログ作ったりとか、してます。いつかアウトプット場所1個の方が楽!とか言い出すかもしれませんが、今のところは『アウトプット場所はわけた方が楽!』って感じなので、よく話す話題については、わけたまま運用していきたいなと思います。

 

そんな感じで、『文章を書きたがりの自分にとって、楽しく文章を書ける環境』を模索しつつ、取り戻せた1年だったなと思います。多分2023年は2022年よりずっとずっとたくさんの文字をインターネットに投稿しましたし、文章を書くということの楽しさを再確認できた1年だったなと思います。今までもnote書いてる時は楽しかったんですけど、noteもなんか『人に話したいようなエンターテイメントなこと』しか書いちゃいけない感じするんですよね。そこをFedibirdや、しずかなインターネットや、ブログという出力先を得て、もっと楽しくもっとたくさんの文章を書けるようになった、という気がします。

 

というわけでFediverseに出会えて、色んなアウトプット先に出会えて、楽しい1年でしたって話でした。これは私の場合の『居心地の良いインターネット』なので、人の数だけ『居心地の良いインターネット』があると思います。

ぜひみなさんも、色々模索して、楽しいインターネットを!